時を超えたいただきもの
2021/07/23

暑くなりましたね。 少し前までは梅雨の豪雨に悩まされていましたが、
今日は心地よい青空が広がり、オリンピックの開幕にピッタリな一日となりました。
選手の皆さんには、日頃の練習の成果を存分に発揮してもらいたいものです。
さて、私が担当を替わって初めてのスタッフ日記で若干緊張しておりますすが、
今回は患者さんからのいただきものについて書こうと思います。


6年前に106才でお看取りさせていただいた患者さんの息子さんご夫婦から、
御自宅で育てたカサブランカをいただきました。
とても香りが強く素敵で、華やかな気持ちにさせてもらえます。
今でも毎年、御自身で育てたお花を下さり、在宅医療がんばってよと
エールを送ってくださいます。

今日訪問した先では、御自宅の庭でブドウを栽培しておられ、
昨年もブドウ狩りをさせていただいたのですが、今年ももう少しなので
楽しみにしていてくださいね、といってくださいました。
そして、お父さんが元気だったらもう少し手入れが行き届くのですけど、
とお母さんは少し寂しそうでもありました。


クリニックナースに、聴診器のイヤーチップをいただきました。
訪問診療に同行している時にイヤーチップが破損していたのに気付き、
御自身の購入されていたものをプレゼントして下さいました。
その方はとても素敵な訪問看護師さんであり、私が訪問診療を
開始した当初から本当にいろいろ勉強させていただいた方で、
まだまだお若い方ですのに突然の病魔に襲われ、先日旅立たれました。
いまだに信じられず、実感が湧いていないのですが、最後に下さった手紙に
イヤーチップが添えられていました。
御本人は、訪問看護がとても好きだったので、あちらに行ってからも
また訪問看護してますね、と書いておられました。
また私が逝った時には一緒にお仕事させてくださいね。
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